古典、童謡にまつわる軽〜いお話し。
「おもろさうし」は昭和48年に国の重要文化財に指定され
沖縄の万葉集として広く新聞報道されました。
首里王府により全22巻が編さんされた沖縄最古の歌謡集です。
「おもろさうし」に親しむためのとらえ所は
大きな括りで二つに大別されます。
(編集年代や全22巻の詳細は後述予定。)
1:各地の按司が勢力争いをしていたころ。
このころのおもろを、エサオモロとよんでいます。
幾人かで舞い踊るときのお囃子の役目を担っていたものです。
2:尚巴志が三山を統一して国家を築いたころ。
このころのおもろを、エトオモロとよんでいます。
農耕や労働のときのかけ声として唱和されたものです。
太陽や神を尊び、舟を作って貿易をし、寺院を建立し、農耕に励むという
オモロの多くの内容は、万葉集とは明らかに性格を異にしていると思います。