sansin 南風堂の琉球夜話 sansin

古典、童謡にまつわる軽〜いお話し。


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蓮の池「みなと公園」 umibe sisa

 2008年5月11日、知花の東南植物園で今年最初の蓮の開花があったようです。

台湾では蓮花茶が古くから飲まれていますが、琉球王朝時代(いつごろからか不明)に沖縄にも入ってきていたようです。宮廷で飲まれていたのですから、「香水蓮花茶」の特級品であることは間違えないでしょう。
きょうはお茶ではなくて、すばらしい公園を御紹介します。「みなと公園」は千葉駅からモノレールの千葉みなと駅で降りて、徒歩1分(駅前にある訳です。)です。

umibe 「舞妃蓮」と「日中友誼蓮」の池があります。 「舞妃蓮」は王子蓮と大賀蓮を、阪本祐二が昭和41年に交配を成功させた品種です。 当時の美智子妃殿下のうつくしさを讃えた蓮として、実際に美智子さまも東宮御所でご覧になられているそうです。

「日中友誼蓮」はちょっと詳しくご説明します。 蓮研究の大家である大賀博士が検見川(千葉県)の川底(2千年前の泥炭層)から昭和29年に発見した古代蓮の種子を博士自らが昭和38年開花に導いた品種に「大賀蓮」があります。 博士は日中友好が後世末永く続きますようにとの願を込めて、この蓮の実100粒を中国(中国科学院長郭沫若氏)に贈ります。それを受けた郭沫若氏は中国各地で栽培を試みます。その後「大賀蓮」は武漢植物園で「中国古代蓮」との交配に成功して「中日友誼蓮」と名付けられて、日本へ再び贈り届けられたのです。 みなと公園では、このようなすばらしい蓮2品種を堪能することができます。

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